ヒメハギ観察日誌
ヒメハギの可憐な花を好む作者が、 栽培中の園芸種および、野に咲く野生種の観察記録を公開しています。
コメスペルマ・ヴァーガタムの特性
コメスペルマ・ヴァーガタム(Comesperma virgatum Labill.)の特性です。
学名 Comesperma virgatum Labill.
和名
(流通名)
コメスペルマ・ヴァーガタム
英名 Common Milkwort/Liniment Plant
流通品種 原種のみ。
種子の輸入が可能です。
自生地 コメスペルマ属はオーストラリア固有種です。
オーストラリア南西部 Perth・Albany周辺に自生。
自生状態 平地
日向を好むようです。
花期 春(5月〜6月)
果期 春(5月〜6月)
成長期 春・秋
休眠期 夏・冬(日本の場合)
性質 多年草です。
原生地では、夏に休眠し、多雨となる秋・冬に成長、春に開花 
というライフサイクルで育ちます。
用土 ラテライト土壌を好むようです。
栽培地 日向を好むようです。
施肥 不明です。
植え替え 根はヒゲ根で用土を上手く抱えられません。
植え替え時には抱えた土をそのままにしておきます。
剪定 夏に行うと良いようですが、特に必要ないように思われます。
繁殖 実生で殖やします。
早春に蒔いて、よく発芽します。
病害虫 アブラムシ類
ヨトウガ(イネ科以外は何でも食べるらしい)
■全体:直立し、枝分かれをすることもある
コメスペルマ・ヴァーガタム(Comesperma virgatum)
■花:がく(花弁状2枚、小3枚)、花弁(上部2枚、下部3枚舟形に合生?下部3枚先端にフリンジ無し)
コメスペルマ・ヴァーガタム(Comesperma virgatum) コメスペルマ・ヴァーガタム(Comesperma virgatum)
■種子:カルンクラを持ち、ヒメハギ属に似る 大きさは2mm程度(方眼は3mm)
コメスペルマ・ヴァーガタム(Comesperma virgatum)
■発芽:細葉の双葉
コメスペルマ・ヴァーガタム(Comesperma virgatum)

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コメスペルマ・バーガタム開花
豪州産ヒメハギ科植物、コメスペルマ・バーガタムが開花しました。
このコメスペルマ属は種子が好火性のものが多いためか、それとも、気候の問題か、
5種類ほど蒔いてみたものの、高率で発芽したものはこの種類のみでした。

ヒメハギ属と異なり、竜骨弁にヒゲ(フリンジ)がありません。
そのためか、アップにするとラン科の植物のようですね。
現地(Perth・Albanyあたり)に比べるとだいぶん花が小さくて、5mm程度です。
やはり気候の違いが生育に影響しているのでしょうね。
用土の違いもあるのかなあ・・・現地に行って見てみたいものです。

■コメスペルマ・バーガタム(Comesperma virgatum Labill.)
コメスペルマ・バーガタム(Comesperma virgatum)
■花のアップ
コメスペルマ・バーガタム(Comesperma virgatum)
コメスペルマ・バーガタム(Comesperma virgatum)

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おあずけ
やっとこ花が咲きそうだった豪州産ヒメハギ(近縁のコメスペルマ属)、
つぼみがふくらんできて楽しみにしていたのですが・・・

なんと、一夜のうちに「ヨトウガ(夜盗蛾)」にてっぺんから食われ、花芽が無くなってしまいました(^^;
それにしても日本に存在しない植物を食うなよ、しかも選択的に・・・
未練がましく開花一歩手前の姿を載せておきます。

■コメスペルマ・ヴァーガタム(Comesperma virgatum)
コメスペルマ・ヴァーガタム Comesperma virgatum

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川辺を歩けば
天気が良かったので川辺を歩いていると、帰化植物が満開です。
なぜに、川辺には帰化植物が繁茂するのでしょうねえ?

ヨーロッパ原産、帰化植物界では古参のムラサキツメクサです。
■ムラサキツメクサ(Trifolium pratense)
ムラサキツメクサ_Trifolium pratense

ここ数年で良く見かけるようになった、クスダマツメクサです。
以前は、これに似たコメツブツメクサしか見かけなかったように思うのですが、
何が原因で増えているのでしょうか?
※飼料種子に混入して侵入、増えているらしいです
西アジア〜北アフリカ原産だそうです。
■クスダマツメクサ(Trifolium campestre)
クスダマツメクサ_Trifolium campestre

こいつも最近増えています。
中国原産、韓国では肉厚の葉をキムチにして食べるという、ツルマンネングサです。
■ツルマンネングサ(Sedum sarmentosum)
ツルマンネングサ_Sedum sarmentosum

他にも、ヤセウツボ、コメツブツメクサが見られました。

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南ア生まれ
2年ほど前、3号鉢(径9cm)で我が家にやってきた、「スィートピー・シュラブ」。
小さな鉢では窮屈な様子なので地植えにしたところ、
まあ、育つ育つ、そろそろ1mを越えそうな勢いです。
花も2cmぐらいで、日本のヒメハギに比べるとかなり大味です。
竜骨弁の先のフリンジもまるでブラシのよう・・・
南ア産まれのこの植物、気候変化による暖冬のおかげさまか、
冬でも枯れたり落葉することもなく、栽培することができています。
■ポリガラ・ダルメシアナ(Polygala x dalmaisiana) 流通名:スィートピー・シュラブ
ポリガラ・ダルメシアナ_Polygala x dalmaisiana
ポリガラ・ダルメシアナは、
Polygala oppositifolia L.(=Polygala fruticosa Berg.)とPolygala myrtifolia L.の交雑種です。
花はmyrtifolia、枝葉の産毛や葉形はoppositifoliaからの影響が強いようです。
園芸品種としてのヒメハギ属は、WEBを見る限りではmyrtifoliaと交雑させたものが多いようですね。
ただ、ちょっと日本の庭に植えるには大きく育ちすぎるかも・・・

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ヒメハギ歳時記2008.5
春が足早に過ぎ去っていきます。

ついぞこの間、ヒメハギが咲いていたかと思ったら・・・
■ヒメハギ(Polygala japonica)
ヒメハギ_Polygala japonica

カキノハグサが咲いて散って・・・
■カキノハグサ(Polygala reinii)
カキノハグサ_Polygala reinii

2年前に千葉の東電施設で種子を採取し蒔いていた、クルマバヒメハギが芽吹き・・・
※多くのヒメハギの葉は互生しますが、
 クルマバヒメハギは輪生するのが特徴です。
 「よつば」が可愛らしいですね。
■クルマバヒメハギ(Polygala verticillata)
クルマバヒメハギ_Polygala verticillata

豪州産ヒメハギ コメスペルマ・ヴァーガタム(ラテン語読みに自信無し)に蕾が付きました。
蒔種から2年越しで、初めて花が見られそうです。
常春の故郷に比べて日本の環境が厳しいせいか、ずいぶんと小ぶりです。
■コメスペルマ・ヴァーガタム(Comesperma virgatum)
コメスパーマ・バーガタム_Comesperma virgatum

ヒメハギ科コメスペルマ属は豪州特有種です。
ヒメハギ属の近縁種ですが、竜骨弁にひげ(フリンジ)がありません。
これがコメスペルマ属の特徴となっています。
ヒメハギ同様 低木(shrub)や草性(herb)のものが多いですが、
中には蔓性(liana)のものが存在します。
ヒメハギ属から分かれて、どのように変異を繰り返したのでしょうか?
興味深いですね。
種子にはカルンクラが残っているものもありますが、
残っていないものほどヒメハギらしくない特徴を持つようです。

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まことにありがとうございます。
ヒメハギ科を中心に、山野草の実生栽培に関する情報を提供できれば・・・
と考えております。



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